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時忘れじの集いは、初代林家三平さんの妻で、エッセイストの海老名香葉子さんが発願者となり、毎年3月9日に行われている東京大空襲犠牲者を追悼する供養会です。戦後71年となりますが、東京大空襲では、約10万人が犠牲になったとされています。

海老名さんのご依頼により、現龍院前の慰霊碑並びに時忘れじの塔は弊社が建立させていただきました関係で、現在も、後援として心ばかりのお手伝いをさせていただいています。



第一会場の上野・現龍院「哀しみの東京大空襲」慰霊碑前で供養を行ったあとは、第二会場の上野公園の「時忘れじの塔」へと場所を移し、黙祷と平和への祈りを捧げました。

今年は、冷たい雨が降り、しかも真冬並みの寒さという悪天候でしたが、約1200名の方が参加しました。


おかみさんの優しさと供養への想い

海老名香葉子さんは、初代林家三平さんの死後も、おかみさんとして林家一門を支えてきたことから、親しみを込めて、たくさんの方から「おかみさん」と呼ばれています。

時忘れじの集いは、2016年で第十二回となりましたが、今回、はじめて、握手会にて、おかみさんと参加者が直接触れ合える時間が設けられました。



今回の供養会では、国内の遠方からはもちろん、海外から供養にかけつけてくださる方もいらっしゃることをお手紙で知ったおかみさんは、みなさまと触れ合えるこの機会を大切にしたいと考えました。

そのため、時忘れじの集いは、毎年、午前中いっぱいを目安に行われていましたが、今年は、最後に握手会が設けられる運びとなったそうです。

当日は、雨が降り、気温もだんだん冷え込んでいくような悪天候だったのにも関わらず、おかみさんと直接言葉を交わされることを楽しみに、マスコミの取材が終わるまで40~50名の参加者が残られていました。


現在、82才のおかみさんですが、戦争で母や家族を亡くした悲しみに、時折涙を浮かべながら、「あと28年供養を続けていきたい」(第十回の時に「あと30年生きて、100年供養をしたい」と語られています)、「(供養参加者の)みなさん、年々ご高齢になっていきますが、また来年も私と一緒に供養をしましょう」と供養への強い想いを語られていました。


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